Wegovy患者は心血管リスクが20%減少したと製薬会社が発表

エリザベス・ナポリターノ

更新日: 2023 年 8 月 9 日 / 9:15 AM / MoneyWatch

Wegovyは、減量に使用される新しいクラスの薬の1つであり、その製造業者によると、大規模な試験で太りすぎの成人の心臓発作のリスクが減少したという。

製薬会社ノボ ノルディスクは火曜日、過体重または肥満で心血管疾患はあるが糖尿病の既往がない45歳以上の成人1万7000人以上を追跡した新たな研究の結果を報告した。

この試験では、週に1回のWegovy注射により、研究参加者における心臓発作、脳卒中、心血管死などの重篤な心臓イベントの可能性が20％減少することが示されました。 これはアナリストの予想よりも良い結果を表しており、この調査結果は保険会社が高価な減量薬を補償する強力な根拠となる可能性があるとロイター通信は報じた。

ユスケ銀行のアナリスト、ヘンリック・ハレングリーン・ラウストセン氏はロイターに対し、「この結果により、肥満治療薬への支払い意欲が向上し、早期に肥満を治療する動機が高まる可能性がある」と述べた。

ノボ ノルディスクの開発担当エグゼクティブバイスプレジデント、マーティン・ホルスト・ランゲ氏は声明で、この治験はこの薬が「肥満に対する見方や治療の仕方を変える可能性がある」ことを示していると述べた。

CBSニュースの医療寄稿者であり、KFFヘルスニュースの公衆衛生担当編集長であるセリーヌ・ガウンダー博士は、水曜日の「CBSモーニング」で、これらの結果は予想よりも良かったと述べた。

「減量薬によって心臓発作と脳卒中が20％減少するという効果は、承認された減量薬でこれまでに見たことがありません」と彼女は語った。

GLP-1受容体作動薬セマグルチドのブランド名製剤であるWegovyは、2021年に成人肥満の治療薬として承認を取得した。初期の研究では、セマグルチドを服用している患者は68週間で体重の15％が減少したことが示された。

この最新の研究は、セマグルチドが過体重や肥満の人によく見られる心臓イベントを経験する患者のリスクを軽減できることを示しています。 2018年の研究によると、肥満の成人は、たとえ他の危険因子がない場合でも、健康な体格指数を持つ成人と比較して心臓病を発症する可能性が28%高いことが示されました。

ガウダー氏は、最新ニュースから得られる最大の教訓は、肥満は病気である、と述べた。

「これは単に意志力の欠如や十分な運動不足の問題ではありません」と彼女は言う。 「本当に心臓発作や脳卒中のリスクを減らしたいなら、肥満に取り組む必要がある。」

それでも、一部の保険会社はセマグルチドの保険適用を急いでいない。

遠隔医療および処方箋クーポンのウェブサイト GoodRx によると、Wegovy の料金は月額 1,350 ドルになる場合があります。 これは、オルリファストのような従来の減量薬よりも数百ドル高いです。

より多くのアメリカ人がセマグルチドを処方される中、一部の保険会社はセマグルチドに月々数千万ドルを支払っているとウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。

同誌によると、これを受けてテキサス大学システムなど一部の雇用主は、健康保険の対象となる個人へのWegovyの適用を終了したという。 医薬品価格の高騰に対処するために、補償範囲の制限を導入している雇用主もいる。

さらなる研究が必要だが、これらの選択肢は長期的には肥満管理についての考え方を変える可能性があるとガウンダー氏は述べた。しかし、経済的な問題がある。

「覚えておいてください、これらの薬は非常に高価です」と彼女は言いました。 「たとえ保険が適用されたとしても、保険料や自己負担額が上がる可能性があります。」

この薬の安全性に対する国民の懸念も、肥満に対する第一選択治療として広く採用されることの障害となる可能性がある。 Wegovy や他のセマグルチドベースの薬を服用した患者は、慢性腹痛や低血糖などの不快で、時には危険な副作用を経験しています。

今月初め、人身傷害法律事務所は、オゼンピック、ウィゴビー、ムンジャロの製造業者に対し、この治療法が胃不全麻痺（食べ物が胃を通過するのが遅くなる痛みを伴う症状）を引き起こす可能性があると患者に警告しなかったとして、製薬会社に対して訴訟を起こした。